コロプラ対任天堂の特許権侵害訴訟、第1回口頭弁論を傍聴

裁判自体は誰でも傍聴できます。

家庭裁判所の場合は私人間の争い、かつプライバシーが関わることになるのでできないことが多いのですが、多くの裁判は刑事民事に関わらず誰でも無料で傍聴することができます。

20日追記。個人的なものではありますが、ゲーム内における特許の抵触しているであろう箇所を推定および回避方法を推察しました。合わせてお読みいただけると幸いです。

傍聴した裁判は

今回傍聴した裁判は、平成29年(ワ)43185号、平たく言ってしまえば任天堂がコロプラに対し特許権侵害に基づく損害賠償請求&アプリ配信差し止め請求を行った民事訴訟です。
今回行われるのは第1回口頭弁論であり、基本的にはお互い書類の確認をして終わる程度ですが、もし和解の意思があるのであればそれがわかる可能性があることもあり、実際に東京地裁に傍聴しに行ってきました。

この記事は、私がTwitterに投稿した記録をブログ用にリライトしています。
翌日に追記。今回はあくまで法廷の雰囲気および書類の確認、争うか否かの確認ができた程度です。具体的な特許の内容は明かされませんでした。現状では訴訟記録に閲覧制限がかかっているようで閲覧もできません。

傍聴の状況

今回の裁判は、東京地裁民事第40部 721号法廷にて2018年2月16日 13時30分より行われました。
傍聴席の定員は約40名であり、ほぼ満杯にはなったのですが抽選とはならず全員傍聴することが可能でした。

もし溢れた場合は抽選となり、立ち見はできません。

時系列

13時30分開始ですが、実際には13時頃から既に721号法廷には人だかりができていました。
13時の段階では20人程度であったのですが、開始直前には傍聴席はほぼ満杯に。
学生と社会人が半々くらいの割合でしょうか。

13時17分頃、傍聴者の入室が許可されました。途中13時21分頃、法廷外の廊下で写真撮影を試みて咎められる人がいたようです。

基本的に、裁判所敷地内での録画や録音、撮影は禁止されています。

裁判自体は13時30分から定刻通り行われました。双方出席裁判であり、任天堂側(原告)が6名、コロプラ側(被告)が10名となっていました。
13時35分頃に双方資料の確認を行い、同時期にコロプラ側が任天堂側に資料の不備を指摘していました。ただしこれはコピーの不備と思われ、ページ数が抜けているだけなので後ほど原本が再送され修正されるものと思われます。
擬制陳述により、今回はお互い書類の確認のみとなっています。

18日16時10分補足。黙示の援用の効果によるものという指摘がありましたので追記しておきます。

任天堂側の主張としては、1年半に渡ってコロプラ側とは協議していたものの、信用できなくなったとの声明を行なっていました。なお、13時38分頃の発言で白猫プロジェクトを配信している事実に関しては双方に争いはないとのことです。

この争いがないというのは、現在進行形で白猫プロジェクトを配信している事実を再確認したものであり、今後のサービス継続に関して示したものではありません。

13時38分頃、双方の第2回口頭弁論の日程調整が行われました。
任天堂側は準備書面を3月12日に提出、コロプラ側は4月16日に提出することが決定され、それを元に調整が行われました。
4月20日が提案されるものの、任天堂側は出張、コロプラ側は差し支えあるとの理由で却下。
4月23日が提案され、任天堂側は午後2時以降なら可能、コロプラ側は問題ないとのこと。
結果として、第2回口頭弁論は2018年4月23日の月曜日 午後2時からに設定されました。

今回の第1回口頭弁論は約10分を経た13時40分頃閉廷。お互い資料の確認と次回口頭弁論の日程を定めるだけでありましたが、特に和解の提案はありませんでした。コロプラは任天堂と争う気のようです。

雑感

19日追記。今回なぜコロプラだけが訴えられたかといいますと、既に任天堂が保有している特許を使用して勝手に特許ビジネスを試みようとしていたことが一説としてあります。任天堂はこのような特許を複数件保有していますが、これを訴訟によって行使した事例はほとんどありません。
任天堂がコロプラを信頼できないと発言している以上、何かしらの原因で任天堂との関係が拗れたものと思われます。したがって、任天堂と(暗黙的であっても)信頼関係を築けているほとんどのオンラインゲーム事業者に対しては直ちに脅威とはならないと思われます。
仮に他者の特許に抵触していたとしても、それを権利者が黙認を含めて許可していれば実際には問題とはならないのです。

雑感としては、コロプラ側は和解するつもりはなく全面戦争するものと推測されます。
また資料が大変多く、一部にはゲーム内のスクリーンショットが含まれていることも判明しました。珍しくカラフルな資料だとは思いますが。
コロプラ側は資料の一部を電子化しiPadを利用して参照していたのが印象的で、対する任天堂側はすべて紙ベースでした。
傍聴中、裁判時間の約半分である約5分間コロプラ側が資料を現場で慌てて確認していたことが印象的であり、一方の任天堂側は自信に満ち溢れているように感じられました。そのような空気が傍聴人席まで伝わってきました。
コロプラ側は資料のコピー不備を指摘していたものの、それ自体が裁判に影響を与えるかといえばそうとは思えません。
信用できないという言葉が出ましたが、これは乱暴にいってしまえばキレていると言いたいのでしょう。
結局全面戦争になっているわけですが、この訴訟の今後から目が離せません。

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コメント

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